2011年3月29日火曜日

最後の授業

昨日,滞在している寮 (University College) で学生のチュートリアルにゲストとして参加してきた。ここのチューターの Stanley に彼の日本語のチュートリアルに出てくれと頼まれたからだ。Stanley は台湾出身で日本語を専攻していて,日本にも留学していたことがあるので,かなり流暢な日本語を話す。イギリス流のカレッジでチュートリアルで教える経験なんてなかなかないからいい機会。しかも今回の滞在中,これが初めての経験で,しかも最後の機会だ。

昨日のお題は英語と日本語のあいさつの違いについて。たとえば,日本語には食事の前後に「いただきます」「ごちそうさまでした」と言ったり,「行って来ます」「行ってらっしゃい」「ただいま」「おかえり」みたいな決まり文句があるが,英語には該当するような定型文句がない,というような話。逆に,日本人が英語であいさつされて戸惑うものの一つに "How are you?" "Fine." なんてのがあって,通常,日本語では,こんな形のあいさつはしない,とかいうような話題だった。

でも,ちょっと待てよ…と思った。確かに,"How are you?" とか "How're you doing?" を直訳しても,それに対応するナチュラルな日本語のあいさつってないよなぁ,とは思うが,ブロークンな表現でならあり得るんじゃないかと。たとえば,僕が学生の頃,

      A 「うぃーす。どぅすか?」
      B 「うーん,まぁ,ボチボチだね」

みたいなことを言ってたような気がする。まぁ,ここで「ボチボチ」とグレーな答えを返す辺りが日本人的とも言えるわけだが…あと,関西だと(普通は使わないのかもしれないけど)

      A 「もうかりまっか?」
      B 「ぼちぼちでんな」

なんて定型句(って言っていいのか?)があるよね?これなんて,まさに

      A  "How's it going?"
      B  "Not bad."

だと思うのだ。

というようなわけで,まぁ,学生と適当に日本語で話せばいいのかな?くらいの気持ちで行ったのだが,なかなか面白かったし,考えさせられた。

一方,今日は,訪問している学科のセミナーで 1 時間講演をした。こちらに来てから,このくらいの長さの講演をするのはこれで 4 回目でこれが最後。一応,ここにいる間にやっていたことのまとめ的な話をするということだった。まぁ,これも無難に終わって,ラス前の一日は無事に過ぎた。

あと残り正味一日。明日は,もう一度,あそこへ行って来ます。

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