2010年9月30日木曜日

豪に入っては…

豪に従えってことで,やってきました! ナンバー3!!

話が見えない人はここを読んでくださいね。

うーん,別に悪くないじゃないかぁ。サイドと後ろはバリカンで刈られてかなり短めだが,前髪はそうでもないし。これからの季節にちょうどいいよ。


床屋に行って "Number 3, please." だけで済むなんて,ある意味合理的ではある。しかも,所要時間を測ってみたら,なんと 6 分フラット!!早っ!!

日本に帰って,試しに行きつけの床屋で「3番で」なんつったら,どうなるかな?? 床屋のオヤジのゴルフトークに引き込まれたりして :-P

2010年9月29日水曜日

没個性の脅威

書いているご本人は予想外の反響に戸惑われているようだが,HMV 渋谷店が閉店したことに関するブログエントリ(HMV渋谷閉店にまつわる僕の見解)が twitter などを介して盛り上がりを見せている。 これを書かれた加藤さんの意図とは少しずれることを承知で,最近思っていたことを少し書かせてもらう。

メルボルンに来てからずっと思っていることだが,本や CD を手に入れようと思うと,思いのほか苦労する。まず,大きな本屋が少ない。それから大きな CD ショップも少ない。僕はどちらかというと,ウィンドウショッピング派ではなく,あらかじめ心に決めたものを一直線に買いに行く派なので,店に行って欲しいものが見当たらないと,それなりにフラストレーションを感じる。大体,僕の欲しいものは,メジャー路線を微妙に外したところのものが多いので,よくこういう状況に出くわす。だから,日本でもここでも,ネットショッピングをすることが多くなる。

だけど…だけどだ。僕の持っている本や CD の中には,店をぶらぶらと歩いていて,偶然目に入ったものを衝動買いして,それが今でも自分にとって大切になっているものが少なくない。だから,本屋や CD ショップがなくなることには一定の危機感を覚えている。

本屋で店頭に平積みになっている本,CD ショップで店員による手書きのポップが張られたディスク…確かにこういうところにショップの個性が出るものだし,我々情報を享受する側としては,メディアに晒されていない隠れた名品に出会う楽しさがある。

今住んでいるこの街で,CD ショップや本屋をぶらぶら歩いていても,そういう感動にはまず出会えない。どこの店に入っても,棚に置かれてある商品はほぼすべて同じ。これならネットで十分だ。というか,ネットの方がまだマシだ。

自分の領域に引き込むようでアレだが,これは本や CD に限ったことじゃない。たとえば,僕が昔住んでいた街に小さな酒屋があって,そこの主人は自分の趣味で地方の地ビールや地酒を取り寄せて細々と売るコーナーを設けていた。「こんど,これ,入れてみてよ」なんてお願いしてみると,翌週には入荷していたり,なんてこともあった。こんなこと,街の量販店ではあり得ない。

それから映画。僕は学生時代を札幌で過ごしたが,15 ~ 20年前の札幌の映画文化は地方都市としてはかなり恵まれていて,当時,単館系などと呼ばれたりした独立系の作品やアート映画なども,東京より少し遅れはするものの見ることができた(もちろん,すべてではないが…)。○○監督の△△って映画があるらしい…なんて話を聞くと,「あぁ,それなら,狸小路 X 丁目の☆☆あたりで上映するだろうなぁ」なんてことを思ったものだ。

HMV 渋谷店に限らず,多かれ少なかれ,本にしろ,音楽にしろ,そして酒にだって,以前はもっと個性的で,店主や店員の顔が見えるショップが多かったような気がする。映画館の場合は状況はもう少し複雑だろうが,フィルムのセレクションに館主の意向が大きく反映されることも少なくなかった。これらを失うことは,我々にとって見かけよりももっと大きなものを失うように感じられてならない。

加藤氏は書いている。「結局は,人なんだよ」。そう,結局は人なんだ。だけど,人から個性や情熱を奪うような要素が確かに存在して,それらが複雑に絡み合って現在のような状況を作り上げている,ということも言えると思う。そういった要素,状況に,情熱がどこまで抗うことができるか,これは文化や情報を発信する側だけの問題じゃなく,受け取る方の立場としても,肝に銘じておかなければならない命題だと思う。

取り返しのつかないことになる前に…

2010年9月28日火曜日

フル回転

今住んでいる部屋…,前の部屋より広くて,設備も整っているんだが,シャワールームが狭い。しかも,扉が甘く,ときどき水が漏れる…

今日はぼーっとしてシャワー浴びてたら,周りが水浸しに…(- -;

というわけで換気扇フル回転中

2010年9月27日月曜日

せーふ

昨日,航空会社 Virgin Blue のチェックインシステムがメルトダウンして,オーストラリア全土で 20% くらいの Virgin Blue 便が欠航,それ以外の多くの便にも遅れが出たらしいですよ(新聞記事はこちら)。

土曜日の夕方,僕がキャンベラからメルボルンに帰る時乗った便も Virgin Blue だったが,もし日曜日に帰ることにしていたら,エライ目に会ってたってことだ。セーフ!!

しかも,もし日曜日に帰ることにしていたら,Don の家は土曜日の午後から誰もいない状態で,下手すると僕が留守番して,動物の世話させられる羽目になってたかも…って客一人残して出かけることはしないだろうから,その場合は,キャンベラ市内に宿泊することになってたんでしょうな。

今日になっても,一部の便に遅れが出てるってことで,最悪の場合,今もキャンベラにいたかもしれませんね。何にせよ,無事に帰って来られて良かった良かった。

2010年9月26日日曜日

新しい季節

今日のメルボルンは春の陽気で,半袖で OK! University College の敷地内にある,八重桜と思しき花(未確認…)もほぼ満開に近付いていた。


ところで,先週の旅行の間,アパートの部屋を一度引き払っていて,昨日から再契約という形になっている。向こうの都合なのかどうか知らないが,実は,昨日から来月の 12 日,僕がドイツに旅立つまでの間は,今までとは別の部屋に移動することになった。元の僕の部屋は,ここのビジター用アパートの中では一番安いタイプの部屋だったのだが,今の部屋はそこよりグレードが高い。


写真の通り,対面式キッチン!! ガスコンロとガスオーブンも完備。前の部屋はちっちゃいシンクに,レンジと冷蔵庫だけしかなかったのでかなりのグレードアップ。部屋も十分に広く,写真でもわかる通り,奥の方にデスク付きのベッドルームがもう一部屋ある。テレビもアナログ放送しか入らないのは同じだが,液晶だったりする。この生活に慣れると,前の部屋に戻りたくなくなりそうだが,その分,お値段も高い。ただ,今回はあちらの都合でこっちに移されたということで,交渉の結果,前と同じレートで住まわせてもらえることになっている。

しかし,僕が留守の間に発行された請求書を見ると,この部屋のオリジナルの価格で計算されており,話が違う!! 実は,僕が話をつけたレセプションの Maree さんが休暇を取って留守にしているため,代理の人が事情を分かっていなかったのではないかと推測される。…あくまでも推測なので,Maree さんが戻る明日の朝,交渉をしなくてはならない…大丈夫かな??

2010年9月25日土曜日

旅の終わり

今日はキャンベラ最終日。Don の 2 番目の娘の Ceridwen は昨日 NZ に帰り,長女の Imogen 一家はこの週末シドニーへ行くとのこと。そいでもって,Don と Debbie は,6 世代前 (!) までさかのぼる family reunion があるとのことで,今日からブルーマウンテンに行くということだった。しかし 6 世代って…半分以上知らない人だって言ってたけど,さもありなん…

というわけで,僕も午前中にほったらかされる,というか,キャンベラ市内で降ろしてもらい,夕方のフライトまでの時間を潰すことにした。

キャンベラでは今,Floriade という花の祭典が開かれているということで,ちょい見物。チューリップなんかが咲き乱れていて,日本の 4 月頃を彷彿とさせますね。まぁ,季節的にはそんなもんだもんね。


その後,湖の周りを散歩しながら,アートギャラリーなんかをぶらぶら。国立ギャラリーの前では,「梨」のオブジェを発見…日本人的には梨よりも「銘菓ひよこ」に見えないこともないかも…


さて,旅の最後は…実はここキャンベラにもマイクロブルワリーがある。いくつかあるんだが,時間も限られているので,空港へのシャトルバス乗り場から徒歩 3 分という魅力的な位置にある Wig & Pen というブルワリーパブを訪問。小麦ベースの Belgian Blonde と,Brewers IPA をいただく。写真は Brewers IPA。


写真でも何となくわかるが,このビールは泡がすごくクリーミーで,泡が落ち着くのを待ってサーブされる。ギネスや,メルボルンで呑んだ James Squire の Craic を思わせる出来です。IPA でこういうクリーミーなものは初めて呑んだ気がする。オレンジのようなシトラス系の香りが芳しく,シッカリと苦い。それでいて泡がクリーミーで,スムーズ。これはひと味違う魅力的なペールエールでした。実はキャンベラのビール,あまり期待していなかったんだけど,また来たくなるような出来です…

キャンベラの 3 日間は,本当にリラックスして楽しめました。Don の家族は本当に気さくで,お付き合いしていて気持ちの良い一家です。今回初めて会った Imogen の旦那の Oliver とは酒や映画,音楽の話でかなり気があったので,もっといろいろな話がしたかったな。そう遠くない将来,また再会したいですなぁ。

2010年9月24日金曜日

国会議事堂

今日は,車でキャンベラの市内に連れて行ってもらい,国会議事堂を見学しました。


前にキャンベラに来た時は,ここは外から見たけど,中には入らなかったんだよなぁ。何でかなぁ? というわけで,内部見学は初めて。

歴代の首相の肖像画やら,1988 年に建てられたこの議事堂のデザイン画なんかが飾ってあったりしますが,やっぱり本丸の会議場を覗いてみたい。

上院(元老院)と下院(代議院)に分かれていて,下院はユーカリ色の緑:


一方,上院は砂漠色(オーストラリアの土は赤土)ということで赤でコーディネートされてます。


屋上からはキャンベラの街が一望でき,人工湖であるバーリー・グリフィン湖のキャプテン・クック記念噴水もよく見えました。


そういえば,日本の国会議事堂って一回も行ったことないな…

2010年9月23日木曜日

ファーム

今日は,Don の農場やその周辺をぶらぶらと散歩しました。

キャンベラに来たと言っても,いわゆる首都機能を持っているエリアからは 40km も離れている上,行政区分上も ACT ではなくニューサウスウェールズ州の片田舎にあたるので,風景はこんな感じです。


キャンベラっていうと人工的に作られた街のイメージがありますが,ここは全然違う。というか,キャンベラじゃないし,ここはもう…

Don の家には日本の梅に良く似た木も植わっていて,季節はちょうど春先なので,花が咲き始めていました。


野生のカンガルーにもたくさん出会えました。


というわけで,特に何をするわけでもなく,ぶらぶらと農場周辺をうろついただけの一日。旅に出ると忙しく歩き回ったりして疲れがたまりますが,ここでゆっくりと休養を取った感じです。

2010年9月22日水曜日

再会

今日は,シドニーからキャンベラに移動です。バスでの移動ですが,午前中,少し時間があったので,ハイドパークの辺りを散歩しました。


12:30 シドニー発の greyhound でキャンベラに移動。前にも書いたとおり,元 ADFA の先生で今はリタイアしている Don Fraser さん宅を訪問します。彼の家には 1994 年と 95 年にも一度ずつ来ていますが,その時はキャンベラの市内からそう離れていないところでした。ところが,今はキャンベラから 40km ほど離れたところで農場暮らしをしているということで,そちらにお世話になります。そこまで行くと ACT (Australian Capital Territory) ではなく,NSW (New South Wales) 州になります。

キャンベラのバスターミナルに Don が迎えに来てくれていて車で移動。途中,キャピタルヒルを望める丘に寄ってくれました。


家に着くと,奥さんの Debbie に  2 人の娘さん Imogen と Ceridwen もいて,15 年ぶりの再会を果たしました。Don と Debbie は 3 人の子供がいて,上の 2 人の娘さんのほかに,7 月にメルボルンで会った Alex がいます。今は 3 人とも結婚していて,今回,農場には Imogen のご主人の Oliver と彼らの息子で Don & Debbie の初孫になる 9 ヶ月の Theo も一緒に住んでいました。

久々の再会で食事をしながらいろいろな話をしているうちにあっという間に夜の 11 時近くなっていました。

明日から 2 日間,ここに滞在します。

2010年9月21日火曜日

ハンターバレー

今日はシドニーの実質的な最終日。ハンターバレーへのワイナリーツアーに参加。ツアー会社は APT という会社だったが,集合時間に 30 分近く待たされた挙句,来たバスは AAT King という会社のバス。ただ,名簿に僕の名前は確かに入っていて,これで正しいらしい。この辺のユルさに慣れなくちゃいかんのだが,少し不安になるあたり,まだ修行が足りないらしい。

ツアーの最初は Wollombi というところに行き,Dr. Jurd の Jungle Juice というポートワインをテイスティング。


養命酒みたいな甘いワインだが,他の飲み物と混ぜて飲む流儀もあるということで,僕はビールと混ぜた Wombat なるものをいただいた。ここにはカフェもあって,スコーンとモーニングティーをいただけるということだったが,先に酒を呑んでしまったよ。後でコーヒーとスコーンもいただきましたが…

今回のツアーには,ワイナリーと庭園を見る目的のグループと,庭園なんかどうでもいいから酒呑ませろというグループが混在していて,僕は当然後者。全部で最低 3 ヶ所のワイナリーを周れるというツアー。全部で 20 人くらいのグループで,大阪からいらしたカップルとも一緒になった。

最初は大手の Lindemans というワイナリー。ここで 5 種類ほどのワインをテイスティング。続いて,Hunter Valley Resort でランチと合わせて 2 種類をテイスティング。その後,Oakvale Winery を訪れて,何とここでは 9 種類をテイスティングできた。ツアーの最後は,Hunter Valley Gardens という庭園に少しだけ寄ったが,庭園の外側にワインセラーがあって,ここでもテイスティングができるという仕組み。今日一日で 20 種類近いワインのテイスティンができて大満足でありました。

下の写真は,最初の Lindemans で撮った風景。


季節は春なので,ブドウはまだ若芽が出ているような状態。


昼をいただいた Hunter Resort には Bluetongue というブルワリーもあって,ビールのテイスティングもできた。


Bluetongue はメルボルンの酒屋でもよく見かけるビールだが,ここでは,アルコール入りのジンジャービールをテイスティングできた (いちばん右)。アルコールフリーのジンジャービアはスーパーなどでもよく見かけるが,アルコール入りのものは初めて呑んだ。ショウガの風味が強烈に利いていて,これはこれで個性的。上の写真のテイスティングパドルを注文すると,小さいサイズで一つお好みのビールが付いてくるということで,その Alcoholic Ginger Beer を堪能しました。

庭園を見学したグループと合流してツアーがシドニーの市内に帰ってきたのが夜の 18:30。それから市内で夕食。今日は,Jacksons on George というパブで食事。シドニーでは,やっぱりシーフードを食べたいと思っていたのだが,このパブは,「本日の魚料理」的なものも出していて,それをオーダー。魚は Flathead (コチの一種,フラテリスのヒット曲とは違う…) で,こっちでは Fish & Chips なんかによく使われているものです。供された料理はそれを丸ごとグリルしたもの。


いやぁ,ここで焼き魚が食えるとは思えなかった。合わせたビールは,メルボルンでも呑めるが,シドニーが本拠地の James Squire のアンバーエール。酒も魚も美味かったねぇ。シドニー最後の夜も幸せに更けていったのでした。

2010年9月20日月曜日

マンリー

昨日から,市街地の西側,グリーブという地域にあるホテルに移動しました。ここからだと,フィッシュマーケットまで歩いて 10 分,ダーリングハーバーまで歩いて 20 分と,少し外れにあるにも関わらず,観光拠点に非常に近くて便利です。

ということで,今朝はフィッシュマーケットを覗きに行き,そこで朝食。


函館の朝市なんかに比べると少し静かだけれど,美味いものが安く食べられる点は変わりませんね。

さて,今日はフェリーに乗って,マンリーの方に行ってきました。ここはビーチの広がるリゾートとしても知られていますが,大戦中はシドニーハーバーの北の砦として,武装されたところでもありました。2 時間くらいブラブラ歩いて帰って来ようかと思っていたんですが,観光案内所によると,旧砦跡も含めたノースヘッド近辺まで遊歩道があるっていうことで,ウォーキングをすることにしました。いやいや,これがなかなか見応えがあった。

軍事関係の史跡も多いのだが,それよりも景色が素晴らしかったです。フェリーが出発したサーキュラー・キーからは 11 キロということで,海をはさんでシドニーの街も見渡せます。


途中,かなりのブッシュや岩場を歩いて,半島の反対側のマンリービーチに出ると,そこは夏。いや,まだ春先なんだけど,少なくとも景色だけみれば夏でした。ビーチボーイズかチューブかという常夏ぶりですね。


さてさて,実はここマンリーにもマイクロブルワリーがあります。その名を 4 Pines Brewing という。歩いた後のビールを求めて行ってまいりました。テイスティングパドルがあると言うので,それをオーダー。テイスティングパドルは 5 種類選んで 15 ドルということでしたが,今日は 6 種類のビールが出ているから,18 ドル出せば,全部テイスティングできるということで,そうしてもらいました。


左からヘーフェヴァイツェン,デュンケルヴァイス,ケルシュ,アメリカンペールエール,ESB(エクストラ・スペシャル・ビター),そしてパドルに入っていないのが,ジャーマンピルスナーです。いつもの僕ならヴァイツェン辺りを絶賛するところだが,ここのピルスナーが美味かった。ハチミツのような甘みが感じられて,ジャーマンというよりはボヘミアンに近い,モルティなピルスナーでした。このピルスナーとデュンケルヴァイスは,期間限定の特別醸造ということだけれど,「このピルスナーはレギュラーにすべきだよ」と言ったら,バーの兄ちゃんが苦笑いしてました。

2 時間くらいのつもりが,結局マンリーには 5~6 時間くらいいました。天気も良かったし,気持ちのいい休日でした。

…月曜だけど。

2010年9月19日日曜日

10 周年

走ってきました。シドニーマラソン。シドニーオリンピックの次の年に始まって,今年でちょうど 10 年目の節目の大会なんですね。僕はフルマラソンでもハーフでもなく,9km のブリッジランというのに参加してきました。

スタート地点はこんな感じで人,人,人です。


いつもはアパートの近くのプリンシズパークの周りを 3 周か 4 周走ってますが,1 周が 3km 前後なので,大体 9 ~ 12 km はコンスタントに走っていることになります。今日のコースは 9km ですが,アップダウンも多いので,どうかと思っていたけれど,ペースも抑えめだったので,登りもほとんどきつく感じることなく,比較的楽に気持ち良く完走できました。ちなみに結果はこちらでご覧になれます。49 分 38 秒ということで,平均よりは上だったのでまずまずでしょ。

ゴールはオペラハウス。ゴール地点は人でごった返しているので,少し離れた場所で記念撮影。曇り気味で空が白いんでオペラハウスが保護色になってて良く見えませんが…


フルマラソンの表彰式も見てきましたが,女子で 4 位に入った札幌市役所の藤沢さんと札幌のよしみで少し話ができました(僕はコンサドーレのレプリカ着てただけだが…)。

10 周年ということで,シドニーのタウンホールもライトアップされていました。


夜は,ご褒美にブルワリーパブで一人反省会。ここの店,壁一面に酒に関する言葉がたくさん書かれているんだけど,シナトラの残した言葉に深く共感。


Alcohol may be man's worst enemy,
but bible says love your enemy.

ウマいこと言うなぁ。まぁ,酒呑みの戯言だけどな…

2010年9月18日土曜日

あしたのために

明日の朝,Sydney Running Festival で 9km の Bridge Run を走る。

7 月の Run Melbourne の時ほど本気モードではなく,景色を楽しみながら軽くジョギング気分で参加するつもりだが,一応,あしたのために,自分で決めたことがある。

あしたのために,その一
一度,コースを下見するべし

あしたのために,その二
前日は酒を呑むべからず

あしたのために,その三
前夜は早く寝るべし

というわけで,ちょい「その二」が心配だが,今日はコースの下見をした。スタート地点はハーバーブリッジの北側のミルソンズ・ポイント。ホテルもノースシドニーに取ったので,ホテルからスタート地点までは歩いて 20 分強という感じ。

ミルソンズポイントからはハーバーブリッジを通してオペラハウスも見える。


週末ということで,ホテル周辺やロックス近辺はマーケットなども開かれていて賑やかだったので,ぶらぶらと散策しながら,半日かけて走るコースを辿った。午後,ゴールエリアに到着すると既にゴールが設置されていたよ。


さて,心配だった「その二」だが…やっぱり守れなかった…(^^;

日本でも今日から横浜のビアフェスだと思うが,何と,シドニーでも Harts Pub というパブで Brewers Feast というプチ・ビアフェスを今日だけ開催しているという。我ながら自分の強運と情報収集能力の高さに感服するが,昨日,観光案内所でかき集めたパンフレットの中に "18 Sept. Brewers Feast" の文字を見つけてしまったのだね。

というわけで,夕方,覗きに行ってしまいました。


参加していたブルワリーは NSW 州が Hunter Valley の Hunter Beer など 3 ヶ所と,ビクトリア州から 3 ヶ所。先週末に行った True South もブースを出していて,ブルワーと話すこともできて良かった。

というわけで,禁は破ってしまったが,気ままな旅なんてこんなもんだろ。明日のコースはアップダウンが多いのが少し心配だが,今日は水をたくさん飲んで早く寝ようと思います。

2010年9月17日金曜日

シドニー到着

朝 8 時の便に乗ってシドニーにやってきました。15 年ぶりのシドニーです。

今回のメインの目的はシドニーマラソンのブリッジランです。今日は移動日ということで,まずはホテルに荷物を置いて,それから大会のレースキットを受け取りに行き,午後は,サーキュラーキーの辺りをぶらぶらと散策しました。


シドニーと言えばオペラハウスですが,今日は夕方,夕陽に照らされた姿を激写できました。

今回の旅の 2 つめの目的は,シドニーにあるブルワリー & パブ探検なのだが,今日,さっそく一つめをクリア。ロックスにある Lord Nelson Brewery Hotel です。


金曜日の夕方ということもあり,すごい人でした。まずはここの代表的なビールである 3 Sheets というイングリッシュペールエールを。ビスケットのようなモルトの甘い香りと,スパイシーなホップの風味がバランスよく味わえるエールでした。このビールは,メルボルンの酒屋で買って飲んだことがあるけど,やはり本拠地に来てタップで呑むと格別ですね。

呑みながらパブの中をうろうろしていると,年配のおじさんに声をかけられた。

何呑んでんだ? 3 Sheets か?
ここに来たら,これ呑まなきゃ。
Double Nelson !!
ちょっと香りかいでみろよ。
次は Double Nelson 試してみろよ。
Welcome! Welcome!

いきなりフレンドリーなおっさんだったが,言われるがままに Double Nelson を注文。


これは 3 Sheets とは対極にあるアメリカンタイプのペールエールですね!! 柑橘系のフルーツをほうふつとさせるホップの華やかな香りとシッカリした苦味。これは嫌いじゃないよ。オーストラリアは全体的にイングリッシュペールにいいものが多い印象だったけれど,これも悪くないね。

おじさん,美味かったよ。

ということで,シドニー初日の夜は順調に更けていきました。明日は午前中,日曜日に走る 9km コースの下見をして,午後はまた市内をぶらぶらしたいと思います。

2010年9月16日木曜日

旅支度

明日からシドニーとキャンベラに旅します。

シドニーでは 9/19 にシドニーマラソンの 9km ブリッジランに参加。その後,水曜日からはキャンベラに移動し,旧来の知り合いであるDon の農場を訪問します。メルボルンには来週の土曜日,25 日に帰ってきます。

今回も経費節約のため,アパートを一度引き払うことにしました。前回は,大学のオフィスに荷物を数日かけて運びましたが,今回は,お隣の松元先生のご厚意に甘えさせていただき,荷物を置かせていただきました。

とは言うものの,置いていく荷物の量も結構多いので,松元先生的にはご迷惑な話だと思いますが…すみません,よろしくお願いしますね。

2010年9月15日水曜日

新発見

今日,新しく来た松元先生のネットワーク周りのセットアップなんかを手伝っていた。

その中で新しい発見が!

実は,大学のメールアカウントが 2 種類あったらしい。僕は学科のドメインがついたアドレスしか使っていなかったのだが,学科ドメインのないアドレスも支給されていたらしいのである。で,タチの悪いことに,そっちのアドレスから学科のアドレスへはメールが転送されるようには設定されておらず,そちらのアドレス宛のメールには,これまで僕は一切気づいていなかったというわけ!

なんでわかったかというと,学科のウェブメールと大学全体のウェブメールがあることを,今日の作業中に気付き,両方に入ってみたら,届いているメールが全く違っていたというわけ。学科のアドレスからは,POP で自分の PC にメールを落としているので,学科のウェブメール自体を使うことはほとんどなかった。大学全体のアカウントは存在すら気づいていなかったので,そっちのウェブメールなんて使ったことすらなかった。入ってみたら,4 月当初からのメールが未読のまま 100 通近くたまっていた。まぁ,多くは大学や学科のスタッフ全員に向けたアナウンスとかニューズレターの類なんだが…知らなかったよ。

どうりで,来ているはずのメールが届かなくて,おっかしいなぁ,と思ったことはあったんだが,そのメールもキッチリ未読メールの中に含まれていました。

というわけで,そっちのアドレスに届いたメールも,POP で落とすように設定したので,これからは全部自分の手元に届くであろうと思われます。

誰か教えてくれよ,そういうの…ってか,自分も気づくの遅すぎだが…

松元先生来なかったら,一度もアクセスしないまま日本に帰ってたかもな…

2010年9月14日火曜日

New visitor

University College に新しいビジターがいらっしゃいました。

僕の 10 年来の知り合いでもある,山口大学の松元先生が今日から来年の 2 月末までいらっしゃいます。部屋も隣なので,しばらく楽しく過ごせそうです。

ちなみに,僕は金曜日から来週の土曜日まで一週間ちょっとの間,シドニーとキャンベラに行きます。その間,アパートの部屋を一度取り払うつもりなのだが,今日,連絡があって,キャンベラから戻ったら,部屋が変わるらしい。少し広い部屋に移ることになるみたいだが,それって,料金が違うんじゃ…。こっちの都合ではないので,どうなってるのか聞いてみないばなるまい。

2010年9月13日月曜日

リメイク

今日は,約束どおり,Udaya さんとこの学生さんにスペクトル拡散(SS)系列を利用したステガノグラフィに関する論文を,Udaya さんには結託攻撃に関する参考文献を紹介した。挙げたらキリがないので,とりあえず,とっかかりとして,学生には '99 年 IEEE Trans. on Image Processing に掲載された Marvel, Boncelet & Retter によるスペクトル拡散型の画像ステガノグラフィの論文と,これは SS 方式には関係ないけど,なんかの参考になると思って '98 年の Anderson & Petitcolas の論文を渡した。Udaya さんには,Boneh & Shaw ('98) や Trappe ら ('03) の論文を紹介した。スターティングポイントとしては,比較的良く参照されているジャーナルペーパーがいいと思ったからね。

さて,今日は月曜日なので,Nova で映画を見て帰ってきた。見たのはディカプリオの『インセプション』だったが,観た映画よりも近日公開映画のポスターが気になった。張芸謀の新作。噂には聞いていたが,コーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』のリメイク。どうなんだろ? オリジナルは,映画への愛に溢れていて,ゾクゾクするような緊張感,映像,脚本,演出,どれをとっても一級品の大傑作だからなぁ。11月公開だそうだ。どんな出来なのか,この目で確かめたいと思います。

2010年9月12日日曜日

グッジョブ

ここで野球の話を書くのは初めてだと思うな。

タイガースの秋山拓巳君がやってくれました。西条高校からプロに入った新人 1 年目で初完封。阪神では江夏,遠山に次いで球団史上 3 人目の快挙とのことです。というか,史上 3 人しかいないことに驚いたけど。

完封したという事実も凄いが内容がいい。4 安打無四球,9 イニングを 93 球で投げ切ったわけだから。ここまで 4 試合に先発して 3 勝 1 敗。1 敗したときも内容は良かったので,これはイキのいい若いのが出てきてくれたもんです。オジサンはうれしいよ。

さらに僕を驚愕させたのが,遠山以来 24 年ぶりという事実。……遠山はリアルタイムで見てたんだよなぁ(見てたというかラジオ聞いてた記憶があるが…),それから 24 年なわけ?  まぁ,トシ取るわけだ。当時僕は高校生ですから。遠山投手は僕の 1 コ上ですから。

能見も帰ってきたし,ポストシーズンに向けて,ピッチャーのコマは揃ったな。後は,なんとか中日の上に行って,クライマックスシリーズを甲子園で迎えたいもんです。なんつったって,ナゴヤドームは大の苦手ですから。呪われてますから。(この時点で東京ドームという可能性を無視してしまったが…)

こういう年に日本にいないとはねぇ。こっちでは中継なんてないからねぇ。リアルタイムで見たいねぇ…。

ウィリアムスあたりに解説させて,One HD 辺りで中継してくんないかな?? 無理だろうなぁ…

2010年9月11日土曜日

True South

久々(かな?)にビールの話。

今日は,True South というブルワリーパブに行ってきました。Flinders St. 駅から電車で 30 分ほどの Sandringham 駅へ。そこから,海岸沿いの遊歩道を目的地目指して歩きました。天気は少し曇り気味でしたが,時折日も差し,気持ちの良い散歩コース。


30 分ほど歩いて,目的の True South Brewery を発見。


まずは,ここのフラグシップビールである Summer Ale を。


ほのかにマンゴーやパイナップルの香りがするさわやかなエール。レモンのようなさっぱりした酸味とシッカリとした苦味に特徴がありました。確かに,暑い夏に合いそうだが,今日のような天気でも,外で飲むと楽しめそう。ということで僕も店の外のテラスでいただきました。

次は,やはり試しておきたい Pale Ale。


オーストラリアのペールエールは,イングリッシュタイプのものが多いんですが,ここのは,ホップがハッキリと主張したアメリカンスタイル。カーボネーションも少し強めです。グレープフルーツを思わせるような香りと苦みが楽しめます。ただ,アメリカンペールとしては,香りは控えめかも。フィニッシュはスッキリしています。後味にはモルトの甘みが残りました。

最後にいただいたのは,ここで一番度数が高い Scotch Ale。


色はかなり黒めに見えますが,光にかざすときれいな赤銅色です。レーズンのような香りが期待をそそります。ボディはミディアムで予想したほど重たくありませんでしたが,ブランデーのような芳醇な香りに特徴を感じます。酸味が支配的ですが,後味にはほのかに上品な甘みが残りました。

どのビールも派手さはないけれど,確かな手ごたえを感じる出来だと思います。正攻法で勝負している辺りにブルワーの実力を感じますね。

帰る頃になって,全種類を楽しめる Tasting Wheel なるものがあることに気付きました…。予約すると Brewery Tour もできるようなので,これは宿題にしよう。暖かくなったら,海を見がてら,また来たいと思います。

2010年9月10日金曜日

9年前の明日

は,ニューヨークで同時多発テロがあった日ですね。僕はニューヨークにいたわけではないけれど,この日のことを良く覚えている。

この月の初め,2001 年 9 月 1 日に,僕は電通大から東京高専に移った。それで,9 月 11 日は,学科で僕の歓迎会が開かれていた。呑み会が終わって,家に帰り,テレビを見ると,大変なことになってたってわけだ。

もうひとつ,この出来事をヴィヴィッドに記憶している理由がある。

この 9 月の後半に僕は国際会議に出るために中国に出張した。その時に利用した航空会社がユナイテッド航空。ロスから成田を経由して北京へ向かう便を利用した。出張からの帰り,北京から成田へ戻ったのが 9 月 30 日。このとき,機内でこんなアナウンスが流れた。

ユナイテッド航空は,本便を持ちまして,
すべての中国路線の運航を終了いたします。
皆様,長らくのご利用,ありがとうございました。

とか…(正確ではないと思うが,大筋はそんなようなことね)

もちろん,今は飛んでる(よね?)し,ユナイテッドは,よく飛ばしたり止めたりするみたいだから,珍しいことではないのかもしれないが,このときの撤退は明らかにテロの影響によるものだったわけで,その意味で,記憶に残っているというわけ。

それにしても,もう高専に来て 9 年か…

2010年9月9日木曜日

文献

今日,Udaya さんと久々にディスカッションをしました。先週,僕が遊びに出てしまったからね。

彼のところの学生がスペクトル拡散方式に基づくステガノグラフィに関する研究を始めようとしているということで,いくつかの代表的な論文を紹介してやってくれ,と言われ,明日その辺りを学生に伝えることになりました。

また,電子透かしへの攻撃として結託攻撃ってのがあるんだけれど,Udaya さん自身がこの辺りにあまり明るくないということで,結託攻撃や結託耐性符号に関する論文も紹介してくれ,と言われてしまった。

代表的な論文そのものは大体めぼしが付くし,自分で持っていたり,ここの大学ならすぐに入手できると思うので問題ないだろ。明日,ひと揃い整えて,コメント付きで渡そうと思います。

また,そのうちに僕のやってる内容について,また話してくれ,みたいな話が出たんで,今考えている問題も含めて,準備しなくちゃいかんなぁ,と思っています。来週の金曜日からまたシドニーとキャンベラに小旅行するんで,4 ~ 5 日でこの辺りをかたづけないばなんないっスね。

あぁ,そうそう,こないだやった僕の授業は学生に好評だったってことで,ちょっと安心。こういう分野に興味を持った学生もいたようです。良かった良かった。

2010年9月8日水曜日

お披露目

今日は,University College にグランドピアノが寄付され,その公式なお披露目会があるというので,覗いてきました。


ピアノはヤマハのグランドピアノでした。写真の奥の方にあるパネルにドナーなどの名前が刻まれています。実は,このピアノ自体は先週行なわれたコンサートで一度使われているので,僕も音を聞いています。今日は先週演奏されたヴィラ・ロボスの曲などを学生が演奏し,ゲストに聞かせていました。

しかし,何度も書くけれど,ここに住んでいると,こういう social event が頻繁に開催されて,他では得られない経験ができます。もし,ここではなく,アパートみたいなところで一人暮らしをしていたら,そうそうこういう席には顔を出せない。退屈しないだけでなく,ここに住んでいる学生やスタッフ,その他のゲストとも話ができるので本当に貴重な経験です。

2010年9月7日火曜日

Pathways Dinner

今日の夜は,University College で Pathways Dinner というイベントがありました。分野ごとに,学生とアカデミック・ビジターや大学のスタッフがラウンドテーブルを囲んで食事をしながら,いろいろな話をして交流するというもので,学生が自分の進路を探るのをサポートするようなイベントです。

ドレスコードがセミフォーマルということで,一応,スーツを着て出席。昨日までTシャツ,短パン,サンダルで無精ひげボーボーという風貌だったんで,ちょっとギャップがでかかったけどね。

僕のテーブルは Engineering 分野の学部生が 4 人,チューターが 2 人,ノンレジデントの大学院生が 1 人に僕というメンバー。研究や仕事のことも話したけれど,それ以外の話もいろいろできて,いいイベントでした。

学生に,今やってる研究のことを聞かれたんで,電子透かしやステガノグラフィの話をしたんだけれど,たとえば,目的としては著作権保護とか違法コピーの防止につなげる技術だってことを話したら,学生から "No~!! Don't do that!" って言われてしまった (^^; そりゃ,気持ちはわからないでもないけれども,ダメなものはダメだよ。

ダーウィン旅行記

9 月 3 日からダーウィンへ行ってきました。
まとめてアップしたので,下のリンクからご覧ください。
  1. ダーウィン #1 (ダーウィン市内観光)
  2. ダーウィン #2 (Mary River ~ Ubirr Rock)
  3. ダーウィン #3 (Twin Falls & Jim Jim Falls)
  4. ダーウィン #4 (ツアー最終日)

ダーウィン #4

ツアー最終日は,早朝 5:30 起床,食事を取らずに 6:00 に出発という強行軍で,キャンプサイトを後にし,Muirella というところへ移動。

ここで簡単な朝食を取った後,ここでカルチャーキャンプを運営しているアボリジニの住民によるガイドトークを聞きました。生活の様子やブッシュでの調理法などの話も面白かったけれど,やり投げやディジュリドゥの体験ができたのも良かった。ディジュリドゥは 15 年前に 1 本買って持っているので,一日の長があり,いきなり完璧な音を出せて,スジがいいと褒められました v(^^ …ただ,循環呼吸が苦手なんだよねぇ。だから音が長く続かないのだ…

昼食用に,昨日の残りのルーステーキや野菜を souvlaki 風にラップし,次の目的地へ向かいました。続いてやってきたのは,Warradjan Aboriginal Culture Centre という施設。今回の旅で唯一,文明の匂いのするポイントです。アボリジニの歴史や生活に関する展示やビデオを見学しました。

施設見学の後は,最後のウォーキングサイト,Maguk へ。ここは小さい滝が連なっていて,さまざまな形や大きさのプールがあり,泳ぎも楽しめました。


歩いた後の泳ぎは気持ちよくて最高。ただ,また歩いて帰るから汗はかくわけだけどね。

午後 3 時過ぎ,Maguk を後にし,ダーウィンへの帰路に着きました。途中,巨大なシロアリ塚が。


こいつらが木の中を食ってディジリドゥができるわけですね。ちなみにシロアリに食われた木の断面はこんな感じ。


国立公園を出てダーウィンへ戻る途中,久々の文明に出会えたということで,バーでビールを飲んだりして一休み。ここには小さい蛇がいて,触ることもできました。ガイドのヘンリーに "seem like a true Australian!" と言わしめたショットがこれ。


夕方 18:30 頃ダーウィン着。夜は参加者の一部とヘンリーで街へ繰り出しました。ヘンリーのガイド仲間とパブで呑みながらいろいろな話もでき,普通のツアーとはひと味違う楽しみもありました。

正味 4 日間のダーウィン滞在でしたが,一度来ないといけないと思っていたカカドゥも満喫できて,満足度の高い旅になりました。

ダーウィン #3

キャンプツアー 2 日目は,Twin Falls と Jim Jim Falls という 2 つの滝を目指します。

まず,午前中は Twin Falls へ。ボートで 5 分ぐらい奥へ進み,そこからさらに 10 分ほど歩くと滝壺に到着。


それから,一度引き返して今度は岩場を登り,滝の上流へ。そこからの眺めは見事でした。


本来は上流のこの辺りが泉のようになっていて,泳げるという話だったんですが,さすがは乾季。本来プールであった場所は完全に干上がっていました。仕方がないのでもう少し上流へ行くと,少し水があり,そこでは泳ぐことができました。ただし,水はぬるく外気とほとんど温度が変わらない…プールっちゅうか,ぬるま湯でした。

ちなみにここでもユニークな標識を発見。やっぱり,結末まで描くところがオージー流。


午後は,車で移動し Jim Jim Falls へ。片道 1 時間弱のウォーキングで滝壺に到着。ただし,ここも滝の流量は少なく,写真では水が流れているようには見えない。泳いで滝の真下まで行くと,霧雨程度のはねっ返りを感じることができるような有様でした。


だけど,ここの水は冷たくて気持ち良かったなぁ。滝の下までも結構距離があるので,泳ぎも十分楽しめて満足でした。

夕方,またキャンプ地の Garnamarr に戻って野宿の準備。僕を含む何人かはテントを設営。夜中でも蒸し暑いんで,寝袋の上に薄着で寝たいんだけど,するとやっぱりテントが欲しいんだよね。

夕食はバッファローのソーセージやカンガルー肉のバーベキュー。ガイドのヘンリーが勢いよく油を鉄板の上に注いでしまい,文字通りの「炎の料理人」ぶりを発揮し,何本かのソーセージは黒こげになり廃棄。細かいミスを気にしない辺りもオージー流なんだそうだ。そのオージーも,カンガルー肉にはかなり細心の注意を払い(やればできる),一旦火の勢いを弱めてから挑んだルーステーキは,ミディアムレアに仕上がってかなり上出来でした。これは美味かった!


ただし,ルー肉は量が多すぎたんで(ここがオージー流か),焼いたものを明日のランチに持っていくことに決定。

2 日目になって,ガイドと参加者のチームワークも固まってきた感もありました。名前を覚え切れてなかったんで,"Canadian","that German guy","another German guy" とか言ってたけど… (^^;

この夜は,結局雨も降らず,満天の星空の下で寝ることができました。 メルボルンの街中では,夜歩いていてもあまり星に気付かないけれど,ここまで来るとさすがに違いますね。感動的でした。

ダーウィン #2

この日からカカドゥ国立公園へ 3 日間,4WD 車でのツアーに参加。朝 6 時にツアー会社前に集合。ツアーガイドは,イライジャ・ウッドを野生化(わかるかな?)させるとこうなる,といった風貌のヘンリー君。参加者は僕を含めて 14 人で,フランス人 5 人,ドイツ人 2 人,オランダ人 2 人,イギリス人 1 人,オーストリア人 1 人,カナダ人 1 人,地元オーストラリア人が 1 人,それに僕という構成。60 代と思われるフランスのカップル 2 組を除けば,学生かワーキングホリデーで来ている 20代がほとんどで,学生かワーホリ対象のツアーに紛れ込んだみたいではありました。

午前中は,国立公園に到達する手前,Mary River というところで,野生のワニや鳥なんかが見られるクルーズへ。静かなワニ君ばかりでしたが,湿地帯に生きる動物たちのありのままの姿が見られました。


ちなみに,オーストラリアの標識はユニークなものが多いんですが,ワニスポットにある標識はこんな感じ(↓)。


ワニがいるよっ」「泳いじゃダメよっ」「ほ~ら言わんこっちゃない」と,結末まで描くセンスがなかなかナイス。

午後は,Ubirr Rock というところに行き,アボリジニのロック・アートを見学。


本来はいろんな色を使うそうだが,赤茶色は岩に浸み込みやすいので,長く残るんだそうだ。白とか黄色で描いたものもあるんだけれど,せいぜい数百年くらいのものしか残っていないんだそうですよ。

途中の道端で,薪になりそうな木を収集したりして,暗くなってから Garnamarr にあるキャンプサイトに到着。2 晩ともここでキャンプを張ることになります。テントもあったけれど,面倒だし,ま,いっか的なオージー風判断により,結局ほとんど野宿(の予定)でした。というわけで,寝るための装備はこれだけ。


ところが,晩飯を食べている最中に雨が降り出し,野宿不可に…結局,唯一屋根があったシャワー・トイレ棟に移動して,そこで寝ることになりました。乾季と言っても雨は降るわけね。ヘンリー曰く「これがダーウィン」だそうです。