2010年7月15日木曜日

大人の社会科見学

今日は,ひょんなことから知り合ったサカモトさんという日本人の方とそのご主人フィリップさんが設立しようとしている Thunder Road Brewery という地ビール工場の見学に行きました。ここは,メルボルンの Brunswick という地区にあって,僕のアパートからも歩いて 30 分くらいの位置です。

当初は 8 月か 9 月にオープンと聞いていたんですが,実際はまだまだ先になりそうです。事実,工場は工事の真っ最中で,ご覧の通り工事現場用のベストを着用しての見学と相成りました。ブルワリーがまだ工事中ということはビールを醸造しているはずもないわけで,とりあえず,一通り工場や,いずれテイスティングルームになるであろう建物の中などを見せてもらうことができました。工場内部や醸造工程などについては,後日ブルワリーから公式のビデオリリースがあるまでは秘密ということで,ここでもお話しするわけにいきません。ごめんなさい。


最後に,ブルワーのハービーさんやマーカスさんと一緒にビールのテイスティングをしました。飲んだビールはボトルショップでも買えるオーストラリアのビールと,フィリップさんがアメリカから入手してきたカリフォルニアのビール,それにイギリスの Samuel Smith's などです。中には,ダイアセチル(オフ・フレーバーの一種)が出ていて残念なものもありましたが,オーストラリアとアメリカのホップの違いなんかがはっきりわかるセレクションで,楽しい時間を過ごすことができました。一緒に行った同じアパートのクロキさんやそのお友達スズキさんも楽しんでくれたようで良かったです。

ちなみに,ブルワーのハービーさんがトルコで醸造をしていたときに関わった TAPS というビールが,日本で行われた 2008 年のインターナショナル・ビア・コンペティションで,アイリッシュ・レッド・エール部門の銀賞になったということで,小田会長署名入りの賞状を見せていただきました。意外なところで日本地ビール協会とのつながりを見つけてちょっとびっくり。こちらで証拠をご覧いただくことができます。醸造責任者はハービーさんの mentor だった Wil Kemper 氏になっています。

ところで,Thunder Road というネーミング権について,元々大手ビール会社の Fosters が "Thunder" に関する権利を持っていたり,ロバート・ミッチャム主演のまさに "Thunder Road" という映画があったりで,紆余曲折あったようです。ちなみにこの映画,邦題は「死の驀走」(←読めん(^^; 何走 ?? バクソウでいいの??) といって,日本では劇場未公開,テレビのみという珍品。多分,石井聰亙監督の「狂い咲きサンダーロード」(英題:Crazy Thunder Road) の方がメジャーだと思う。少なくとも日本では。

成長しつつあるオーストラリアの地ビール市場の中でも One and Only を目指すブルワリーのようですので,どんなビールが出来上がるのか,今から楽しみです。その姿はまだヴェールに隠されていますが,何はともあれ,僕が在豪中にオープンしてくれることを祈るのみです。オージーは大らかだから,ちょい心配だったりする…

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